J1第33節、浦和レッズ対柏レイソルの試合がありました。
レッズは、組織的に連動した攻撃から次々と得点を重ね、今季最多の5得点をあげ快勝しました。
ボランチ2人が少し後ろ目に重心を置きながら、サイドバック2人が高い位置を取り、より攻撃に関わりながら厚みのある攻撃を繰り返し、チャンスを何度も作っていました。
攻撃力のあるサイドバックの酒井宏樹選手や山中亮輔選手が何度も攻撃参加をし、個性が活かされる戦い方をしていましたが、
特に左サイドバックの山中亮輔選手の攻撃参加は、何度も相手の脅威になっていました。
日本代表にも召集歴のある山中亮輔選手ですが、なんといっても特徴は、
積極的な攻撃参加と左足から放たれるクロスボールです。
豊富な運動量やタイミングのいいオーバーラップで、敵陣深くまで攻め込んだ位置からのクロスだったり、
味方のタイミングに合わせて、少し低い位置からの早めのアーリークロスだったりと、
色んな位置からも出せ、
「速いスピードの高速クロス」や「ふわっとした柔らかいクロス」、
「巻いてくるクロス」など、
様々なクロスボールを使い分けれる精度の高いキックを持っていますが、
他の選手にはなかなかない凄さとして、ボールのスピードの速さがとても素晴らしいです。
速い足の振りから繰り出されるクロスボールは、ボールのスピードが他より速く、矢のごとく高速で飛んでいきます。
しかもそれを、あまり助走をつけずにワンステップでも蹴れるのがとても凄いなと思います。
助走をつけて体重や勢いを乗せてなら蹴れる選手も多くいるのかなとは思うのですが、
主に足の振りだけで蹴れてしまうのは、相当な足腰の強さや体幹の強さ、振りの速さがあるんじゃないかと思います。
蹴るボールの高さや角度なども関係しているのかなとは思うのですが、速いボールがゴール前に飛んでくるのは相手としてはとても厄介なことですね。
ボールが速い分、クリアなどの処理が難しくなるし、
ボールが速いと蹴ってからゴール前の相手までの到達時間が短くなるので、
カットするチャンスの時間も短くなるし、
ボールと相手を見る余裕もなくなるし、
あと、蹴るまでの動作が短いワンステップで蹴られると、構えて準備する時間も短くなるので、
相手ディフェンスからしたらとても嫌なことだと思います。
それに加えて精度の高いボールが飛んで来たら、本当にディフェンス泣かせのプレーだなと思います。
サッカーをやったことのある人なら特に分かると思うのですが、
クロスボールはなんとなくゴール前に放り込むだけならそこまで難しいプレーではありませんが、
中の動きに合わせたり、狙ったところにピンポイントで合わせるのはとても難易度の高いプレーです。
距離のあるキックだし、中の味方とのタイミングを合わせたり、相手の位置も意識して蹴らないといけないので、正確に速いボールを送り込むのは簡単ではありません。
だから山中亮輔選手は、今まで長い時間をかけて相当な練習量をこなして身につけてきたんだと思うので、それも素晴らしいなと思います。
でもその分、そこからゴールが生まれたらとても気持ちがいいでしょうね!
またこれからも山中亮輔選手の活躍を注目したいと思います!