J1第35節、川崎フロンターレ対サガン鳥栖の試合がありました。
鳥栖は、運動量豊富に前からしっかりプレスをかけてきて、フロンターレの自由を奪うような守備をし、スピード感ある前への勢いを持った攻撃で、前半早くに3点リードを奪う展開になりました。
フロンターレは、チャンスは何度か作れたものの決めきれず、後半になって人や形を変えたりといろいろチャレンジしながら、レアンドロダミアン選手のゴールで1点返しましたが、1対3で負けてしまいました。
フロンターレは優勝が決まったすぐ後で、試合へのモチベーションの持っていきかたが難しいところがあったと思います。
ですが、3点取られた後はそこから崩れていかず、王者のプライドを見せてくれたと思います。
その中でも、オリンピック代表で今回A代表にも選ばれた旗手怜央選手は、劣勢の中気迫のこもったプレーでチームを引っ張っていました。
守備では、運動量豊富にプレスをかけたり、球際の勝負で強く戦ったりと、ファイトの姿勢を常に見せ続け、
攻撃では、裏への飛び出しだったり、積極的なドリブルだったりと、ゴールに向かう姿勢を見せ続け、
フル出場で精力的に走り続け、チームに前への推進力を持たせていました。
目に見えにくい部分ですが、チームのモチベーションというのは試合を戦う上でとても大切な要素の一つで、
特に今回のような早々と複数失点してしまったときはモチベーションを保つのはとても難しい事です。
気持ちを切らしてしまうとそのままずるずると失点を重ねてしまうこともあるし、
コールドなどなく時間いっぱいは戦わなくてはいけないし、
プロだから途中でやる気をなくすなんてことは出来ないし、
結局は最後までやるしかないのですが、
やっぱりモチベーションを保ち続けるのはとても難しいです。
そんなときに、旗手怜央選手のように戦う気持ちを前面に出して、自分のプレーでチームを引っ張ってくれる存在はとても頼りになると思います。
もちろんすべての選手が戦う気持ちを持ち続けていたと思いますが、
先頭に立って背中で引っ張ってくれる選手がいると、チームのモチベーションも上がり、周りの選手も助かるので、
この試合特に精神的にチームを引っ張ってくれていたと思うので、とてもかっこ良く頼りになるなと感じました。
優勝後にずっと泣いていた姿を見ても、色んな想いが人一倍強かったんだなと感じたので、そういったことが原動力となって、しんどい状況でも力強く走り続けられたのかなと思います。
しんどい時や大変な時こそ人の本当の価値が表れるとよく言いますが、
とてもかっこいい姿を見せてくれ、励みを与えてくれました。
多くのサッカーをやっている人たちや、日々戦っている人たちの励みになるようなプレーをこれからも見せてほしいと思います!
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