サッカープレー観察日記

川崎フロンターレ、マンチェスターシティ、日本代表を中心に、選手やチームのプレーの魅力をポジティブに書いているサッカーブログ

田中碧選手のオフザボールで周りを見る意識 日本代表VSベトナム代表

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W杯アジア最終予選、日本代表対ベトナム代表の試合がありました。

 

ベトナム代表は後ろで構えて引いて守るだけではなく、5ー3ー2のブロックを作りながらしっかり前にプレスをかけてくる守備のやり方のなか、

日本代表は、空いているスペースを上手く使ってボールを動かしていきながら、

サイドを深く崩していく攻撃が多く見られました。

 

準備期間が短かった影響もあり、連携プレーリズムの良い崩しの数はあまり多くなく、相手が引いた状態を崩しての得点はこの試合なかったですが、

 

南野拓実選手のアシストからの伊藤純也選手のゴールと、伊藤純也選手の幻のゴールも含め、

カウンターで相手陣内のスペースが広くあるときにスピード感のある攻撃で得点を奪い、1対0で勝つことが出来ました。

 

前回の試合の勝利の立役者でありこの試合でもスタメン出場を果たした田中碧選手は、堂々としたプレーぶりでチームを牽引していました。

 

田中碧選手の特徴の一つとしてパス回しの上手さがあるのですが、

それを行うためのオフザボール(ボールをもっていない時)の事前の準備は、相変わらず素晴らしいなと思いました。

 

ボールを持ってプレーをするために、当たり前のことですがまずはボールを受けなければなりません。

 

そのために、味方がパスを出せるパスコースを作るための動きをする必要がありますが、そのために大前提必要なこととして、「周りの状況を見て確認する」ということがあります。

 

まだサッカー経験が浅い人や子供たちによく見られる、ボールの動きだけを目で追ってあまり何も考えずにパスをもらおうとするということがあると思いますが、

それだと相手にマークを付かれていたらパスをもらえないし、パスをもらった後もその場しのぎのプレーが多くなり、結果何もすることが出来ません。

 

サッカー経験者なら誰しも「周りを見ろ」とよく言われると思いますが、

ピッチの中に多くの人がうごめきあっている状況であるサッカーでは、周りの状況を見るということは絶対に必要なことです。

 

田中碧選手のオフザボールの状態を見ていると、「何回も首を振って」常に周りの状況を見ながらパスをもらう動きをしています。

 

周りの状況というと、大きく分けて主に「味方」「相手」「スペース」のことですが、

味方の位置を見ながらバランスをとれるポジションを取ったり、

相手の位置を見ながら相手が嫌がるポジションを取ったり、

空いたスペースを見つけてそこに入っていったり、

 

パスをもらう動きをしながら、周りを見て次のプレーを考えたりと、

周りの色んな状況を常に確認しながら、自分はどこに立ってパスを受ければいいのかや、パスを受けたあと何をすればいいのかを考えています。

 

中盤の真ん中の選手は、

360°どの角度にも注意を向けておかないといけないポジションなので、周りを見る意識や技術は必要不可欠ですが、

この精度や回数は、パスを受ける回数やボールを持った時のプレーに大きく影響してくるので、とても大切なことです。

 

田中碧選手が何回も、パスを受けて出してを出来たり、チャンスを作り出したり出来るのは、オフザボールでの事前の準備が大きく影響しているし、

ダイレクトプレーファーストタッチでかわすプレーが多く出来るのも、

オフザボールで事前に周りの状況を把握できているからこそ出来るプレーですね。

 

こういったことは特に中盤をやっている選手は見習うべき意識であると同時に、

「ボールを持っていないときの選手が何をしているかを見る楽しみを与えてくれる」

良い見本ですね。

試合中ずっと一人の選手の動きを追い続けるのも面白いですね…。

 

まだ若く、これからの成長もプレーも楽しみな田中碧選手の活躍を、今後も注目していきたいと思います!

 

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