サッカープレー観察日記

川崎フロンターレ、マンチェスターシティ、日本代表を中心に、選手やチームのプレーの魅力をポジティブに書いているサッカーブログ

大迫勇也選手のポストプレーの体の使い方 日本代表VSオマーン代表

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W杯アジア最終予選、日本代表対オマーン代表の試合がありました。

 

前回の対戦に引き続き、

4ー4ー2のダイヤモンドの形で、ボールサイドや中央スペースを埋めてきたオマーン代表の守備ブロックをなかなか崩せず、

ボール試合率は高いものの決定的なチャンスをあまり作れない流れでしたが、

 

後半開始から入ってきた三笘薫選手積極的で果敢なドリブル突破を皮切りに、

徐々に相手を崩し始め、後半終了あたりに三笘薫選手のアシストから伊藤純也選手のゴールで1点もぎ取り、1対0で勝利することが出来ました。

 

後半からスピードのある選手が複数入ったことで、攻撃にスピード感が増し良かったですが、

数はあまり多くなかったものの要所要所で効果的だった、

日本代表のエースである大迫勇也選手の、攻撃の起点になれる安定したポストプレーも、攻撃に厚みを持たせられとても良かったです。

 

身長182cm体重71kgの体格で、体の線はあまり太くなく屈強なパワータイプの選手ではないですが、

強い体幹懐の深さを活かした相手を抑えながらのポストプレーはとても上手く、チームの攻撃のタメや時間を作ることが出来ていました。

 

相手を背負いながら縦パスを受ける時、

体と手を上手く使って相手を囲い込むように抑え、前に出てこさせないようにしながらパスを受ける体勢を作るのですが、

そのパスを受けるちょっと前に、相手に体を当てるアーリーヒットがとても上手いです。

 

パスが自分のもとに届くちょっと前のタイミングで、

ファールにならない範囲で自分の背中を相手に当てて相手の動きを止め

相手の前への圧力を緩めて自分のプレーのための「時間」「スペース」を確保しています。

 

相手は、先に体を当てられることによって、

自分が圧力を強めて奪いに行きたいタイミングを外されてしまうし、

自分は前向きで相手は後ろ向きという有利な状況を上手く利用できなくなるので、

この動作を一つ入れることによって、余裕が生まれ落ち着いたポストプレーをすることが出来るようになります。

 

相手を力で抑えるパワータイプのポストプレーではなく、

相手と駆け引きして相手の力を無力化する、上手さのあるポストプレーがとても素晴らしいなと思います。

 

体の使い方の上手さはもちろんのこと、トラップなどのボールを扱う技術もとても高く、

フォワードへの縦パスというのは基本めちゃくちゃパススピードが速いし、

背後に相手の圧力を感じながらなので処理が難しくなりますが、

その中でもしっかり足元に止めたりダイレクトで味方に落としたりと、安定した技術もあるし、

 

相手が自分にあまり詰めてこないときは、

半身の状態を作ってターンして前向きにボールを受けて、ドリブルしたりスルーパスやシュートの選択肢も持てるので、

 

攻撃のタメを作るだけではなく、チャンスメイクフィニッシャーとしてのプレーもでき、相手からしたらとても嫌な存在だと思います。

 

長年日本代表のエースを任され続け、海外でも結果を残してきた経験や実力はさすがで、とても素晴らしい選手だなと思います。

 

今季から帰ってきたJリーグをどんどん盛り上げるとともに、日本代表でもW杯出場に導いて欲しいなと思います!