スコティッシュプレミアシップ(スコットランドリーグ)第17節、
セルティック対ダンディーユナイテッドの試合がありました。
セルティックは、元ヴィッセル神戸で活躍した、日本代表の古橋亨梧選手が今季途中から加入したチームです。
横浜Fマリノスから今季途中に監督に就任した、ポステコグルー監督が今指揮をとっていたり、
昔は、中村俊輔選手が在籍し活躍したチームでもあり、日本とのゆかりも多いチームですね。
セルティックは今リーグで優勝争いをしているチームであり、古橋亨梧選手も得点王争いをしていて、この試合古橋亨梧選手の得点はなかったものの、3対0でセルティックが勝利しました。
この試合スタメンでフル出場した古橋亨梧選手、日本代表やJリーグでも見せていたように、特徴はなんといっても「爆発的なスピード」と「得点力」です。
そのスピードと得点力を活かすための裏への動き出しはとても素晴らしく、何度もチャンスを作り出し、ゴールを脅かしていました。
古橋亨梧選手が良くやる動きで、
ボールを持っている味方から離れていく動きをしながら、そこから裏に飛び出したりする「プルアウェイ」の動きというのがありますが、
その動きでこの試合も何度も相手の裏を取りチャンスを作り続けていました。
まず古橋亨梧選手は、
近くの味方がボールを受けたタイミングくらいで、プルアウェイの動きをしてボール持っている味方からスーッと離れていきます。
その時にただ離れるのではなく、空いたスペースや相手と相手の間のスペースに立ち、マークを付きづらくさせることと、自分が次動きやすくするための準備をしながら、
一気に裏に飛び出すタイミングをうかがいます。
そしてこのプルアウェイの動きが効果的なポイントとして、「相手の背後」から動き出せることです。
ボールから離れていくことにより、相手ディフェンスはボールと古橋亨梧選手を両方同時に見ることが難しくなるため、どうしても古橋亨梧選手を視野から外してしまいます。
そうすると相手は、古橋亨梧選手が動き出す場所やタイミングを確認するのが遅れてしまうため、動きについていきづらく、裏が取りやすくなります。
そこで良い体の向きを作っての準備から、タイミング良く動き出すので、味方のパスとも合い、決定的なチャンスを作り出すことが出来ています。
裏への抜け出しが上手いと、ゴールを奪えるチャンスや確率が増えるのはもちろんのこと、「相手を動かして引き連れる効果」も期待できます。
裏に飛び出されると相手が警戒しだしたら、どうしても相手は下がってそれを阻止しようとするので、逆に手前のスペースが空きます。
そしたら、その手前のスペースを使って他の味方がドリブルを仕掛けたり、ミドルシュートを打ったりできるので、実際裏でパスをもらえなくても、この動きが味方のスペースを作るための動きになるので、とても効果的な動きになると思います。
この試合でも1点目と3点目は、古橋亨梧選手の裏への抜け出しで相手ディフェンスの対応が遅れたことが要因の一つにあったので、ゴールやアシストという形ではないものの、チームの勝利に大きく貢献していました。
スピードがあって動き出しが上手くて得点力があるというフォワードは、相手からしたら脅威だし、そこに上手いパサーがいると本当に厄介なので、
セルティックでも日本代表でもこれからもどんどん得点を量産してほしいなと思います!
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