ベルギーリーグ第20節、ヘンク対アントワープの試合がありました。
ベルギーリーグには日本人選手が数多く所属していて、その中のヘンクというチームに、日本代表でも活躍している伊藤純也選手が所属しています。
右ウイングのポジションで、スピードやドリブル、クロスボールといったプレーを武器に、チームの主力選手として大きく活躍していて、
この試合でも、「抜群のスピードやドリブル」、「精度の高いクロスボール」などで多くのチャンスを作り出していました。
その中でも特に伊藤純也選手の、トラップ(ワンタッチ)で相手と入れ替わるプレーはとても素晴らしいなと思いました。
ボールを止めてドリブルで仕掛けて相手を抜き去るプレーではなく、
もう最初のトラップ(ワンタッチ)で相手を抜き去るプレーで、相手を置き去りにしていきます。
この試合であったシーンでは、
味方の右サイドバックの選手がボールを持っていて、
右ウイングの伊藤純也選手は、始めマークを付かれていましたが、マークを外しながら足元でパスを受けるために、外に広がって少し下がりながらパスを受ける動きをしました。
そしてサイドバックからパスがきて、相手はその隙に伊藤純也選手との距離を詰めてこようとプレッシャーをかけに寄せてきたのですが、
そのタイミングで伊藤純也選手は、トラップ(ワンタッチ)で素早く縦に運び、相手と入れ替わり抜き去っていきました。
相手が寄せてきていて重心が前にかかっているときに、相手の裏に運ぶ「タイミングを外す上手さ」や、
足をスムーズに動かし体の向きを上手く変えた「ステップの上手さ」や、
緩いスピードから速いスピードに変える「スピードの緩急の使い方」など、
色んな上手さが凝縮されていたシーンだったと思います。
そしてこの他にもポイントがあって、相手の裏のスペースが大きく空いていたこともこのプレーが成功した大きな要因だったと思います。
もし相手の裏のスペースが少なかったり、他のカバーの選手がいたりしたら、このときのプレーも成功しにくかったと思いますが、伊藤純也選手はおそらくその状況も把握していて、このプレーを選んだのだと思います。
この状況だったら、抜き去ったあともスピードに乗ってドリブルをしていけるし、一気にゴールまで攻め込んでいけるので、
「上手さ」だけではなく「賢さ」も表れた素晴らしいプレーだったと思います。
こんなプレーが出来るのは、
「相手の裏を突く駆け引きの上手さ」や、「ステップの上手さ」、「レベルの高いスピードやドリブル」、そしてそれを「活かすためのアイデア」を常に持っているからなんだと思いました。
日本代表の試合でも、横からのパスを足元に止めるかと思いきや、一気に大きくトラップで前に運び相手を置き去りにするプレーなども見せてくれていましたね。
これからも見ている人をワクワクさせてくれるようなプレーをどんどん見せてほしいなと思います!
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