リーガ・エスパニョーラ(スペインリーグ)第20節、マジョルカ対レバンテの試合がありました。
マジョルカには日本代表の久保建英選手が所属していて、この試合4ー2-3-1のトップ下や右サイドハーフでフル出場しました。
怪我からの復帰戦で、本来のコンディションではなかったと思われますが、
「技術の高さ」や「積極的な前への姿勢」で、攻撃のアクセントとしてのプレーや、ゴールを脅かすチャンスメイクを何度も行っていました。
中でもやはり久保建英選手はドリブルが魅力的で、ゴールに向かっていくドリブル突破はとてもワクワクさせてくれますが、
そのドリブルを上手く生かした相手からファールをもらうドリブルはさすが上手いなと思いました。
この試合であったシーンでは、
ゴールからはまだ少し遠い、ペナルティエリア外らへんの左サイドでボールを受け、
相手一人と対峙した、ちょっとした1対1の場面でした。
そこからドリブルを開始し、
相手のタイミングを外しグッとスピードを上げ抜きにかかり、
相手の足の届かない範囲にボールを運んでいきながら、
相手を抜いたすぐ後のタイミングで、
相手の前にグッと入りこむドリブルのコース取りをしました。
すると相手は、自分が走っている目の前に入られたのでたまらず手を出してしまい、
久保建英選手を倒してファールをとられました。
正直さほど強い力で手や足が引っかかっているわけはありませんでしたが、
ああいう場面では軽く引っかかっただけでもだいだい笛が吹かれるので、久保建英選手の駆け引き勝ちのシーンだったと思います。
そして、ファールをもらう技術ももちろん素晴らしかったのですが、
その場面でファールをもらうドリブルを選んだ久保建英選手の状況判断が素晴らしいなと感じました。
ドリブルで目の前の相手を抜いた後の状況は、カバーの相手選手がいたり、ゴール前に多く相手選手がいて、打開できるスペースは限られていました。
それに、左サイドから中に突破していったので久保建英選手は利き足ではない右足でボールを持つことを余儀なくされていたと思うので、
おそらくそのままドリブルを継続していても効果的な攻撃にならなかったんじゃないかと思います。
もちろんピッチの中でしかわからない打開策があったかもしれませんが、
そういった状況を瞬時に判断して、確実にチャンスを作り出せる、ファールをもらってフリーキックを得ることを選んだんじゃないかなと思います。
『足でボールを扱いながら、
一人相手を抜きながら、
顔を上げて周りの状況を見ながら、
ゴールにつながるプレーを瞬時に判断する…』
言葉にして並べてみるとより凄く難しく感じますね…
スペインの1部リーグという世界最高峰の一つであるリーグで戦うのは、ただドリブルが上手かったり突破力のスキルが高かったりといったことだけでは勝負できないと思うので、
そこでも戦い続けれるのは、
それらを活かすための久保建英選手の状況判断力などの賢さがとても優れているからなんだなど思いました。
まだ若くて、これからの日本代表を間違いなく引っ張っていってくれる選手だと思うので、これからも活躍を期待したいと思います!
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