ベルギーリーグ第23節、シントトロイデン対セランの試合がありました。
シントトロイデンは日本人選手が多く所属していて、この試合は、
林大地選手、原大智選手、橋岡大樹選手、シュミットダニエル選手の4名が出場しました。
先日は、香川真司選手が加入するということでも話題になりましたね。
その中でも、この前のオリンピックでも活躍した林大地選手は、先制点を奪うとともに、チームの勝利に大きく貢献していました。
3ー5ー2のツートップの一角(もう一人は原大智選手)として出場した林大地選手、
豊富な運動量からのハードワークの守備や、体を張ったポストプレー、相手の裏を積極的に狙う動きなど、「ビースト」という呼び名にふさわしいような、パワフルなプレーをたくさん見せてくれました。
チームの戦い方的にも、ツートップを積極的にターゲットにしてボールが入ることも多く、
一人がつぶれ役となりもう一人が裏を狙ったり、
片方が少し下がって足元で受け、もう片方はその空いたスペースの裏を取ったりといった、
ツートップ同士の連携も上手く出来ていて、良いコンビネーションからのチャンスも多く作っていました。
チームの一点目である林大地選手のゴールもそういった形から生まれました。
まず始め、
原大智選手がポストプレーをするために、少し下がって足元で縦パスを受け、
少し溜めながら中盤選手の上がりに合わせてパスを出しました。
その間林大地選手は、
原大智選手や味方選手の動きの状態を見つつ、
スーッと離れて広がる動きをしながら、味方選手のスペースを空ける動きをしながら、
相手ディフェンスの背後に動き出し、相手の視野から消える動きをしました。
そしてそのまま上手く裏に抜けだしパスを受け、キーパーとの1対1を制してゴールを決めました。
ディフェンスのマークの基本として、
ボールとマーカーどちらも目を離さないように、両方とも同じ視野内にいれておくことが必要ですが、
相手に自分の視野から消える動きをされると、どうしても見失いマークを離してしまったりします。
林大地選手は、フリーでパスを受けたり裏のスペースで受けたりするために、こういった相手の視野から消える動きを試合中何度も繰り返していました。
ゴールを決めるというワンチャンスのために、
こういった地道な動きを何度も繰り返すというのはフォワードとしてとても大切なことだと思いました。
良い動きをしたからといって必ずパスが来るとは限らないし、味方が見ていてくれているとも限りません。
でもこういった動きを繰り返していないとその大事な1本は来ないと思うので、
ゴールという目立つプレーをするためには、
❝目立ちにくい地道なプレーの積み重ね❞が大事なのだなと感じました。
まだ若く、これからまだまだ活躍してくる選手だと思うので、これからも注目していきたいと思います!