サッカープレー観察日記

川崎フロンターレ、マンチェスターシティ、日本代表を中心に、選手やチームのプレーの魅力をポジティブに書いているサッカーブログ

田中碧選手の狭いスペースでの球際の上手さ 日本代表VS中国代表

f:id:soccer-kansatu:20220327152027j:plain

 

W杯アジア最終予選、日本代表対中国代表の試合がありました。

 

終始日本代表はボールを持ち続け、ピンチのシーンもほぼなく、

伊藤純也選手が獲得したPKを大迫勇也選手が落ち着いて決めたゴールと、

中山雄太選手の絶妙なクロスボールを伊藤純也選手が決めたヘディングゴールで、

2対0と快勝しました。

 

この試合でも4ー3ー3と形を変えた中盤で、

遠藤航選手守田英正選手田中碧選手の3人が攻守で躍動し、試合の勝利を大きく手繰り寄せたと思います。

 

その中でも田中碧選手は特に、

何度もパスを受けて出してと、チームのパス回しを潤滑にさせるプレーで大きく貢献していました。

 

そのパス回しの中で、

相手がプレスをかけてきたり、近くに相手がいたりする状況といった狭いスペースの中でも、ボールを全く失わずに上手くパスをさばけていることがさすがだなと思いました。

 

自分がプレーしやすいところに一発でボールを置くトラップの技術や、

パスを正確に出せるキックの技術

精神的落ち着きなどももちろん素晴らしいですが、

 

一番の理由として、

色んな方向に選択肢を持っているところや、

ギリギリのところで判断を変えられる力があるからなのかなと思います。

 

田中碧選手のプレーを見ていると、行き場に詰まったり、囲まれてどうしようもないというようなことがほとんどありません。

 

ボールを持っていない時に常に周りの状況を確認しながら、自分がボールを持った時に出来るプレーを何個も頭の中に入れているのだと思うのですが、

それが出来ている分、「こっちが無理ならあっち」、「あっちが無理ならこっち」と、

周りや相手の状況によってその時々で一番良いプレーを瞬時に選んでいます。

 

だからプレーが行き詰まることもないし、ダイレクトや止めてすぐパスなど球離れも良く、ボールを潤滑に回すことが出来ているのだと思います。

 

画面上など上から見ていると、「ここに出した方良い」とか、「ここが空いている」など、見やすくわかりやすいですが、

それをピッチ上の目線レベルで正確に判断できるのはとても凄いことだと思います。

 

あと、相手がボールを奪いに距離を詰めてきたときなど、狭いスペースの中でもボールを触る直前のギリギリまで、トラップやダイレクトパスの判断を変えられる凄さがあると思います。

 

相手の様子をギリギリまで伺いつつ、グッとトラップで方向を変えてかわしたり、

引き付けてダイレクトではたいたりと「相手の逆をつくプレー」をしたり、

 

味方の動きの変化をギリギリまで見つつ、

足元でもらうと見せかけてギリギリで裏に動いた味方に合わせてしっかりパスを出したり、

パスを出そうとしながらも、他の味方が良い動きをしたらそっちに変えたりと、

常に良い選択をしようとする意識が垣間見えます。

 

安全で無難な消極的なプレーだけではなく、

ゴールに結びつけるような打開の積極的なプレーを選べるのも大きなポイントですね。

 

味方からしたらタイミングをいつでも合わせてくれる分、相手との駆け引きや動きもやりやすいし、

相手からしたら取りどころがないというか、後出しジャンケンのように自分の動きを見てプレーを変えられるので、ボールを奪うのが難しいんだろうなと思います。

 

360°どの方向から相手がくるかわからない中盤のポジションでは、

特に色んな動きや判断をしてプレーをしなければならないので、こういった力はとても必要なものなんだなと思いました。

 

次戦のサウジアラビア戦も試合を支配し、勝利に導くプレーを見せてほしいと思います!

 

田中碧選手の他の記事;田中碧選手の相手の嫌なところで受ける崩し

           田中碧選手のオフザボールで周りを見る意識

           田中碧選手のパスさばき