W杯アジア最終予選、日本代表対サウジアラビア代表の試合がありました。
グループ首位のサウジアラビアに対して、必ず勝たなければならなかったこの試合、
伊藤純也選手からのクロスボールから南野拓実選手の冷静なゴール、
長友佑都選手のパスから伊藤純也選手のスーパーボレーシュートと、
2対0で勝利を収めることができました。
日本代表は、
前からの積極的なプレス、中盤でのハードワーク、後ろの長いボールに対しての冷静な対応など、連動した良い守備から、
攻撃では、機動力や柔軟性の高い中盤3枚を中心にボールを支配する時間も長く作れて、スピードを生かした縦に速い攻撃も多く作れ、内容でもしっかりとサウジアラビア相手に勝つことができていたと思います。
吉田麻也選手、冨安健洋選手、古橋亨梧選手、三笘薫選手など、
複数の主力選手が参加できなかった試合でもありましたが、
チーム全体の力で、W杯出場に王手をかけたと思います。
特に守備でも精神的にも、キャプテンの吉田麻也選手の離脱は大きかったと思いますが、
その影響のせいか、サイドバックの二人の長友佑都選手、酒井宏樹選手の躍動感や気迫がいつも以上に凄いと感じ、いつも以上にチームを引っ張って行こうとする強い気持ちを感じました。
その中でも長友佑都選手は、
対人の強さ、体の強さ、利き足ではない左足でのクロスボール、長い経験などを活かしたプレーで、
積極的な攻撃参加や粘り強い守備で長く代表の舞台で活躍していますが、
なんといっても豊富な運動量の走る力がとても素晴らしい選手だなと思います。
食事やトレーニングにとても気を遣っていたりと、本など出したりして、体をとても大事にしていることでも知られていますが、
35歳になる今でもバリバリ走り続けれるのはこういった日々の努力の賜物なんだなと思います。
攻守にわたり上下運動が豊富で、
攻撃では、
「自分が攻撃に関わるための走り」や、
「相手を引き連れて味方に余裕を与える走り」など、
サイド深く駆け上がりサイドハーフやウイングを追い越していったり、
守備では、
「センターバックの裏のスペースのカバー」や、
「上がった後の素早い戻り」や「相手のパスのインターセプト」など、
広範囲に走り回り、チームを助けています。
そして長友佑都選手の走りは、距離が長いだけではなく、力強さがあります。
強度の高い走りを長く続けられ、一度倒れてもすぐに立ち上がり粘り強くあいてに喰らいついたり、
相手に距離を詰めて、また次すぐカバーに走ったりと連続のダッシュを繰り返すことが出来たりと、
普通ならしんどくなって少しスピードが緩まりそうなところも、
力強く走り続けれるところも凄いなと思います。
走ることは、正直言えばしんどいし誰でも嫌なことだと思うのですが、
それでも走れるというのは、足腰や体の強さ、心肺機能や体力面はもちろんのこと、
強い気持ちが一番大事になってくると思うので、
長友佑都選手のメンタルの強さやサッカーに賭ける思いも、こういったことであらわされているなと感じます。
テレビなどでもW杯にかける強い想いは語ったりしているので、
今回が年齢的にも最後になると思うので、絶対出場を決めて、W杯の舞台で活躍してほしいと思います。
今まで長く日本代表を支えてきた集大成を、今年是非見れたらなと思います!