J1リーグ第2節、川崎フロンターレ対鹿島アントラーズの試合がありました。
前半開始早々、相手の出鼻をくじく知念慶選手のゴールから始まり、
良い守備からの良い攻撃を体現し、相手の良さを出させないまま試合を進め、
佐々木旭選手の初ゴールも飛び出し、フロンターレペースの試合をすることが出来ました。
後半、相手のシステム変更などに苦戦しつつも、集中した守備で無失点に抑えきり、
前回の敗戦を引きづることなく、2対0で勝利を収めることが出来ました。
怪我人やスケジュールの都合などで万全の準備とはいかなかったものの、
しっかり切り替えて強豪の鹿島相手に勝つことができたのは、さすが王者の貫禄というべき、素晴らしい試合を見せてくれました。
今季より大卒ルーキーでの新加入で、初先発初ゴールを決めた佐々木旭選手とともに、
今季よりコンサドーレ札幌から新加入したタイ代表のチャナティップ選手は、
もうすでにフィット感を見せていて、これからどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
チャナティップ選手といえば、
身長158cmとひと際小柄な体格ながらも、
「力強いドリブル」や「パワーのあるシュート」も持っていて、
「技術の高さ」や「アジリティの高さ」など、クオリティの高さを見せてくれる選手ですが、
その体格を活かしたプレーで、相手のプレスをはがすのがとても上手いです。
体が大きくない分、相手との接触プレーが増えると分が悪くなると思うのですが、
そういった相手の狙いを逆手にとって、
「高い技術」や「素早いアジリティ」を活かして、
トラップやダイレクトパス、ドリブルや動きで、相手に捕まらずにプレーすることがとても上手いと思います。
例えばこの試合では、
チャナティップ選手が後ろ向きでパスを受け、相手がそのトラップの瞬間を狙ってプレスをかけにきていたシーンでは、
相手のプレスに捕まらないようにトラップで横にかわしたり、
横から浮き球のパスを受け、同じく後ろから相手が狙って奪いに来ていたシーンでは、
ワンタッチで上手くボールを相手の頭上を越してかわしたり、
相手が近くにいたりマークを付かれている状態では、
シンプルにダイレクトではたいたり、事前の動きでマークをはずしたりして、
”相手に捕まらずに上手くプレスをはがすプレー”を常に行っています。
他にも、
相手ゴールに近い位置では、あえてドリブルで密集に入っていくこともあり、
細かいタッチと細かいステップで力強くドリブルで進んでいき、
相手の懐に潜り込んでいくようなドリブルで、相手のプレスをはがしていったりもします。
速さもあるし体も当てづらいので、相手ディフェンスからしたらファールをしてしまうかもしれないし、とても嫌なプレーだなと思います。
一見不利と思われるようなところでも、それを逆手に取ったり、あえてそこを武器にしたりすれば戦えることを、実際に証明している選手だと思うので、とても素晴らしいなと思います。
今はサッカーも進化してきて、もしかしたら一昔前とは違って少ないかもしれませんが、
背が小さかったりが理由で、サッカーのプレーに悩みを抱えている子供や選手もいるんじゃないかと思います。
チャナティップ選手や、横浜Fマリノスで以前得点王にもなった仲川輝人選手など、
そんな中でも日本のトップレベルで活躍できるということを証明しているので、
たくさんの人に希望や夢を与えてくれていて、これぞプロサッカー選手というか、とても凄いことだなと思います。
これから連携も深めていって、どんどん良いプレーを見せてほしいなと思います!