サッカープレー観察日記

川崎フロンターレ、マンチェスターシティ、日本代表を中心に、選手やチームのプレーの魅力をポジティブに書いているサッカーブログ

橘田健人選手の行き切る球際の守備 川崎フロンターレVS蔚山現代

f:id:soccer-kansatu:20220327143753j:plain

 

ACLグループリーグ第1節、川崎フロンターレ対蔚山(韓国)の試合がありました。

 

シンプルなロングボールで相手に先制点を奪われるものの、

徐々に主導権を握る時間帯も増えてきて、幾度となく攻撃を仕掛け、

高い温度と湿度や、ボールが転がりにくいピッチ状況に苦戦しながらも、

後半アディショナルタイムに車屋紳太郎選手復帰戦での劇的ゴールで、

1対1の同点に終わりました。

 

昨年の因縁の戦いでもあり大事な初戦だったので、なんとか勝ち点1をものに出来てホッとしましたね。

 

前半は4ー2ー3ー1、後半は4ー3ー3と、中盤の形を変えて戦いましたが、

その中盤を支えた橘田健人選手の守備は、要所要所でとても効いていました。

 

攻撃での「広い視野からの展開のパス」「リズムの良いボールさばき」に加え、

守備での「ボール奪取力」「攻守の切り替えの速さ」「予測や危機察知力」など、

攻守にわたり活躍を続ける選手ですが、

 

特に守備での、

相手がボールを持っているところに、行き切る球際の守備がとても素晴らしいなと思います。

 

橘田健人選手は、

相手がボールを持っていてそこに自分がプレスに行くとき、とても強い圧力をかけてしっかりボールを「奪いに」行っています。

 

これは当たり前のようで当たり前ではないプレーで、

選手によっては、近くまでプレスには行くものの、そこからは立って見ているだけの守備をしていることも多く、

相手にしっかりとプレッシャーを与えることまで出来ていない選手も多いと思うのですが、

 

橘田健人選手は近くで止まって見ているだけではなく、

相手が嫌がるような積極的で粘り強い、奪いに行き切る球際の守備をしています。

 

もちろんむやみやたらと飛び込んで一発でかわされてしまうのは良くないので、

しっかり構えて見ながら行う守備も必要な場面もあるのですが、

 

相手が後ろ向きの状況や、一気に振り切られる状況ではない場合など、

置き去りにされるリスクが低い時は、ガツガツと相手に自由を与えないようにボールを「奪いに」行っています。

 

前に圧力を強める時は当然自分の背後へのリスクもありますが、

 

それをさせないように相手の行く先にフタをしながらだったり、

相手にしっかり体を寄せて簡単に動かさないようにしたり、

力強く寄せていってもしっかり足でブレーキをかけ、相手の動きに対応できるように準備しながら、

抜かれないようにリスクもしっかり管理しながら

「立ち塞がる守備」ではなく「奪いに行く守備」で球際の強さを見せつけています。

 

こういったリスク管理をしっかりしながら、

球際で止まらず行き切る守備をしているからこそ、球際の強さが発揮できていると思うし、高確率なボール奪取を可能にしているのだろうなと思います。

 

実際継続して行うのは体力的にもきついと思いますが、

相手からしたら、やっぱりこういった守備をされるのは嫌なことだし、

周りの味方からしたら、守備の負担が軽くなったり相手の次のプレーが限定されて読みやすくなったりすると思うので、

とても素晴らしいプレーだなと思います。

 

この試合でも、

行き切る球際の守備から、カウンター攻撃の起点になったり、

相手の攻撃やカウンターを阻止したりして、要所要所で光るプレーを見せてくれました。

 

球際の守備は、

あと1m寄せるか、あと50cm寄せるかなど、

少しの差で相手にかかるプレッシャーや自由度が変わるし、自分が奪える可能性も変わってくるので、

その細かいところを突き詰めているところはさすがですね。

 

過酷な環境で過酷な日程の中でとても大変な戦いだと思いますが、

一つ一つ勝ち点を積み重ねて、無事グループリーグ突破を決めてほしいなと思います!

 

橘田健人選手の他の記事;