J1リーグ第12節、川崎フロンターレ対清水エスパルスの試合がありました。
ACL敗退の悔しさを晴らすような良い試合を見せてくれて、
様々な面で相手を上回った試合内容や、フロンターレらしさが出た華麗な崩しからのゴールで、2対0と勝利を収めることができました。
その勝利の立役者となり1ゴール1アシストを決めた脇坂泰斗選手は、
さすがのプレーを何度も見せてくれました。
脇坂泰斗選手と言えば、「止める・運ぶ・蹴る」などの技術がとても高くて、
見ていても、「うわ~上手いな~」と思わず言ってしまうようなプレーをたくさん見せてくれて、
上手さが速さを生み出すということを実際に体現して見せてくれる選手です。
例えば、個人的にとても好きな脇坂泰斗選手のトラップやファーストタッチでは、
一発で懐に収める正確さで、次のプレーをやりやすくすることはもちろんのこと、
トラップで相手をかわすプレーやターンで相手を置き去りにするプレーなど、
ボールタッチが上手い分無駄のない動きが出来て、スムーズに流れるようなプレーをすることが出来ています。
この試合での1ゴール1アシストでも、上手くて正確な技術がプレーにスピード感やスムーズさをもたらしたシーンだったと思います。
先制点のシーンでは、
レアンドロダミアン選手の落としを、少しバウンドしていたボールでしたがしっかりゴロに収めて、ダイレクトで家長昭博選手が扱いやすいようにパスを出したところや、
パスを出した後の動きから、ニアハイの狭い所に打ち抜くシュート技術の高さなど、
正確で上手いプレーだから成功したであろう、きれいなゴールシーンだったし、
2点目のアシストを決めたシーンでは、
相手がいないフリーなスペースで受ける動きをして、その間にチラッと中の状況を確認しつつ、
味方から受けたパスを1タッチでボールを完全に静止させて蹴りやすい位置にボールを置き、
一番遠くにいたマルシーニョ選手があとは合わせるだけのフワッと柔らかいクロスボールをノンステップキックで入れて、得点を演出しました。
もしトラップが少しずれていたら、相手が目の前にいたので距離を詰められてタイミングを逃して正確なクロスボールにつなげられなかっただろうし、
キックの上手さがなければあのピンポイントに蹴るクロスボールは選べなかっただろうし、
無駄のない洗練された技術が速くゴールまで流れていくプレーにつながったんじゃないかと思いました。
「足の速さ」や「判断の速さ」などと同じように、
高い技術が生み出す「プレースピードの速さ」もサッカーではとても大事なプレーの一つですね。
年々レベルアップしたプレーを見せてくれる脇坂泰斗選手の華麗なプレーで、これからも楽しい魅力的なサッカーを見せてほしいなと思います!
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