ラ・リーガ(スペインリーグ)第35節、バルセロナ対ベティスの試合がありました。
バルサの全盛期を支えたシャビ監督のもと、新しいチームに生まれ変わってきているバルセロナですが、上位同士の対決となったこの試合、
アンス ファティ選手の先制点と、ジョルディ アルバ選手の後半ロスタイムの劇的ゴールで、2対1と勝利を収めました。
そんな中、バルセロナやスペイン代表で長く活躍を続けているセルヒオ ブスケツ選手は、相変わらずの安定したプレーを見せてくれていました。
今でも世界最高峰のアンカーの一人として存在感を示している選手で、
安定したパスさばきや広範囲に気が利く守備など、バルサの中盤には欠かせない選手ですが、
なんといってもスムーズにボールが流れるパスさばきはとても素晴らしいなと思います。
セルヒオ ブスケツ選手がパス回しに関わると、
ボールがテンポよく動いたり、流れの詰まりが解消されたりして、ボールがとてもスムーズに動いていきます。
例えば、
味方のパス回しが相手にはめられつつあって分が悪くなってきている場面では、
スッとパスを受けに入って他の選手のパスコースをつなげる役割を果たしたり、広いほうに展開したりと、
ボールを奪われないようにしつつ上手く動かせるように潤滑油としての仕事をしたり、
淡々と同じようなリズムでパスを出しているかと思いきや、いつの間にかチャンスの形を作っていたりして、普通な感じで凄いプレーをやるんだなぁと感じました。
あと、味方とのタイミングの合わせ方も上手くて、
ダイレクトで出しても良かったなと思うところで、あえて止めて相手を少し引き付けてからパスを出して、味方の「時間」と「スペース」を作ってあげていたり、
味方がリターンパスを欲しそうにしている時は、そのリズムを壊さないようにその瞬間は壁役となってシンプルにパスを返したりして、
よりボールの流れがスムーズになるようなプレーを心掛けているように感じました。
あまり目立つタイプではなく、縁の下の力持ちとしてチームの黒子に徹しているような選手だと思いますが、
視野広くピッチ全体を把握しながら、
正確な技術で少ないタッチでボールをどんどん動かしながら、
素早い判断のプレーを繰り返していく、
強いチームには必ず必要な存在で、バルセロナやスペイン代表を長らく支えている存在として納得ですね。
一人の選手として力をチームにプラスするだけではなく、
周りを活かすことで他の選手の力をプラスしていったり、
チームの点をつなげる役割を果たすことでチームの力をプラスしていったりと、
相乗効果が生まれてチームの良さを何倍にも膨れ上げさせることができる選手なのかなと思いました。
W杯では日本代表のライバルとなりうるかもしれませんが、
そんな選手とのガチ勝負が見れるのは楽しみですね!