J1リーグ第16節、柏レイソル対清水エスパルスの試合がありました。
柏レイソルが攻守に優位性を多く作れて試合を優位に進める中、
マテウス サヴィオ選手、細谷真大選手、大南拓磨選手の3得点とも素晴らしい形のゴールで突き放し、
清水エスパルスは選手交代などで徐々にリズムをつかみつつも、1点を返すにとどまり、結果3対1で柏レイソルが勝利を収めました。
そんな中、U23アジアカップに参戦するU21の日本代表に選ばれた、
細谷真大選手は、ゴールを含め素晴らしいプレーを見せてくれていました。
強さと速さを持ち合わせたプレーが特徴で、
果敢な裏への飛び出しやポストプレーなど、ザ・ストライカー的な選手で、今Jリーグでものっている選手の一人ですが、
この試合でのゴールは、良い体勢を作った準備が生み出した素晴らしいゴールだったと思います。
中盤のハーフウェライン付近で、味方の古賀太陽選手が相手からボールを奪い、前向きでフリーでボールを持っていたシーンでした。
その古賀太陽選手が、ボールを奪ってパスを出せる体勢が整った瞬間に、
細谷真大選手はゴールに向かう前向きの状態を作って、ディフェンスとディフェンスの間のスペースにスピードに乗って走り出しました。
そこにスピードを落とさないような良いパスが入り、
見事なワンタッチ、ツータッチから相手を振り切りシュートを決めました。
スピードを止めないトラップ、
シュートが打ちやすく相手にブロックさせないドリブル、
空いたコースに流し込むシュートと、
ボールを持ってからのプレーも素晴らしかったですが、
その準備段階の体勢づくりと動き出しが特に素晴らしかったと思います。
ゴールへ向かう体の向きを作って、相手の嫌なスペースにダッシュで走り出すことによって、
ボールを受けた瞬間には、スピードに乗った状態でプレーすることを可能にしました。
相手も対応して付いてきていたので、簡単に相手を振り切ってゴールまで行けるシーンではなかったと思いますが、
準備と動き出しで相手より少しだけ優位な状況を作り、
それをスピードに乗ったトラップとドリブルにつなげて生まれたゴールだったので、
事前の準備の良い体勢づくりが大きくゴールにつながったと思います。
細谷真大選手はこのシーンに限らず他の場面でも、ゴールに向かう姿勢を意識しているなと感じることも多いので、
そういった常々の姿勢がチャンスやゴールを多く生み出しているのかなと思いました。
当たり前のことですが、サッカーはボールを持っているときだけがプレーしているときではなく、
ボールがないときにいかに準備して、ボールを持った時の良いプレーにつなげるかがとても大事なことなので、
こうやって事前の準備で優位な状況を作り出すことはとても大切で素晴らしいことですね。
次世代のストライカーとして今後が楽しみで、直近のアジアカップでもどんな活躍を見せてくれるか楽しみな選手なので、これからも注目したいなと思います!